魁星印

  • 2012.07.20 Friday
  • 18:44

「魁星印」について

江戸時代の版本のなかに、見返し(表表紙の裏側)に金剛力士を彷彿させる
神が丸い朱印で捺されています。
大学拡大

これが魁星印であります。
魁星印と言うことは金剛力士の様な神様が「魁星」です。

魁星とは
・北斗七星の第一星。
・中国では文章をつかさどる神。
・科挙を首席で合格した者。
などから学問の神であることがわかります。

ではなぜこの学問の神が江戸時代の版本に捺されていたのか?
平安時代から書物は聖なるものであり、昔は本をまたぐと親に良く叱られたものです。
魁星印も聖なる本や教科書のたぐいの学術的な書物に捺されています。
(当時、本は高価で全て貴重な文献でもありました)

明らかではないが本を神聖なるものとして付加価値を付けるために書店が
捺したものではとも考えられます。

日本にも神道・仏教があり、崇める神様は存在していたのに、なぜ魁星なのか?

本の神様が魁星に相応しいとなると、時が同じころ、中国では優秀な官僚を選ぶため
の手段として「科挙」と呼ばれる採用試験がおこなわれていました。

科挙を首席で合格した者を魁星と呼ぶところから学問を志す日本人に、
今後おこりうる受験戦争を書店が予期していたかも知れません。

まさに「さきがけの星」魁星。

見返しに魁星印が捺された版本

大学.......四書
 大学或問  ㈶東洋文庫所蔵               四書訓蒙輯疏  ㈶東洋文庫所蔵



今度は神様「魁星」について考えてみます。
 

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